ネットを活用した手軽さで
心身の健康を守る
リーディングカンパニー

株式会社バリューHR
弘前オペレーションセンター
センター長　小野 修司　さん

企業の健診事業を支援し、
従業員の健康づくりをサポート

　社員の健康診断は企業側の義務ではありますが、健診の周知、未受診者へのアナウンス、医療機関からの問い合わせ対応など、年１回とはいえ業務への負担はかなり大きいと思います。特に全国に社員をかかえる大企業・健康保険組合であれば、すべての情報を把握するのは難しい。しかし、心身の健康は生産性の向上にもつながるため、健康は個人にとっても会社にとっても重要です。
　当社ではそんな企業側の負担を減らし、健康生活を促進するため健診事業の代行を行っております。2001年の立ち上げ当初から、「健康管理・健康行動を支援することで健康生活と健康寿命の延伸に貢献する」という理念のもと、インターネットを活用した自社開発の健康管理システムを提案してまいりました。健診の予約準備から予約管理、受診後の事務や受診者のアフターフォローまで当社が代行しております。さらに、当社の会員になっていただくと、「健診予約システム」を通じて、提携している全国3,000か所の病院にインターネットから健診予約をしていただけます。また、医療機関ごとに精算方法が異なる場合もあるため、当社で支払い手続きも代行しています。
　健診結果は当社のデータセンターで入力し、電子データとしてお客様へ納品します。紙での管理よりも手軽であることと、社員の健康をデータ管理することで業務を平準化できます。何万人規模の社員であっても、データベースで情報を統括でき、保健衛生の面で社員の健康を守ることができるのです。
　これらすべてをインターネット上で行えることが、当社の強みであります。

電子データを活用した予測モデルで、
病気の予防へ

　現在は300社以上、25万人ほどの方が会員となっております。業種も、銀行、広告代理店、メーカー、食品関係など多種多様で、長くご利用いただいております。お客様それぞれでサービス内容が異なる場合があるため、カスタマーサポートでは内容を把握し、お客様に合ったご案内ができるよう心がけております。また、インターネットが苦手という方でもサポートセンターで各種対応いたしますので、お気軽にご利用いただきたいと思います。
　健診を毎年行うことで、健康管理に加え利用目的に応じて分析活用が可能になります。現在、弘前大学COI内に弘前大学、東京海上ホールディングス様と共同研究講座を開設しており、産学連携で蓄積されたデータをもとに健康予測モデルを開発しています。今後はこのシステムを活用し、PHR（パーソナルヘルスレコード）としても企業の従業員、健康保険組合の被保険者・被扶養者の病気の予防にお役に立てればと思っております。事前に予防することで保健医療費用がおさえられるなど、コストが低減されますし、何より社員が気持ちよく働けることが一番のメリットではないでしょうか。

人材も幸福度も賃金だけでは
計れないものがある

　弘前市には2009年にデータセンター、2015年にカスタマーサポートセンター、2019年にオペレーションセンターを開設しました。当社の代表が弘前出身であり、地元に貢献したいということと、データセンターではお客様の健診結果の情報などをパソコンで入力する業務になるのですが、どうしても辛抱強さや実直に仕事に向き合える人材が必要になります。その点で地元青森であれば、適した人材が多いのではと思いました。実際に働いてみると、真面目で我慢強い方が多いように感じます。雪深い冬を越す我慢強さが仕事面にも活きているのかもしれません。
　新規立地や事業拡大の際には、県や市の誘致担当者が手厚くサポートしてくださり、地元従業員の雇用や通信回線に要する費用、求人広告など複数の優遇支援制度をスムーズに活用することができました。
　また弘前は災害が比較的少ない土地でもありますし、インフラも問題ないと思います。雪は多いですが、そこを楽しめばよいのではないでしょうか。すぐ近くに立派なスキー場がたくさんありますし、冬を楽しめば苦労はないです。ひとつ挙げるとしたら、立地する際は従業員用の駐車場の確保が大事というところです。 　最後に青森は文化的なところだと思います。津軽びいどろや津軽塗など古くからの工芸品が残っていますし、美術館も増えていますよね。自然はもちろん、コミュニティが近いことなど、賃金だけでは計れない幸福度があると思います。立地先として自信を持っておすすめできる場所だと思います。

掲載年月：R5.1